R L C P
酵素触媒機構の階層的分類
EzCatDB データベースについて
EzCatDBデータベースでは、酵素立体構造情報、文献情報などに基いて、酵素触媒機構を階層的に分類しています。各酵素エントリーには、酵素番号(EC number)、PDBエントリー、触媒部位、リガンド情報や文献情報、触媒機構に関する情報、他のデータベース(Swiss-prot, CATH, KEGG, PDBsum, & PubMed)へのリンクがはられています。RLCP 分類について
触媒機構の階層的分類、RLCP: これは、上記のEzCatDBの一部で、触媒機構を4つの階層に分類するという新しい試みです。従来の酵素番号と異なり、蛋白質の情報、触媒反応機構に関する情報を取り入れています。"基本反応" は、加水分解、加リン酸分解、転移反応といった反応で、酵素番号の第1階層と相関があります。第2階層(L)は、リガンドの反応部位です。第3階層(C)では、補酵素、求核基、塩基、酸といった触媒基に関する情報やSN1反応、SN2反応といった求核反応の種類などを考慮して系統的に酵素触媒機構を分類しています。最下層(P)では、酵素の触媒部位を分類しています。
また、このような酵素触媒機構の分類は、世界初、オンリー・ワンの試みです。
関連文献・著作物
RLCP 分類と従来の酵素番号(Enzyme Commission (E.C.) numbers)との違いについて
従来の酵素番号は、酵素の命名法であるのに対し、RLCP分類は、詳細な酵素触媒機構、立体構造、リガンドの反応部位に基いて、酵素触媒反応を分類しています。そのため、酵素によっては、複数の反応を触媒するので、一つのRLCPクラスのみでなく、複数のクラスに属することもあります。更に、酵素番号が、リガンド(基質、産物)の全体構造を考慮しているのに対し、RLCP分類では、反応部位しか考慮していません。その結果、RLCP分類の上の2階層のみが、酵素番号と相関関係があります。"基本反応(Basic Reaction)"及び"リガンドの反応部位(Ligand group involved in catalysis)"の定義
科学技術振興機構(JST)さきがけ(PRESTO)による助成:(2001年12月 〜 2004年1月)
独立行政法人日本学術振興会(JSPS)科学研究費補助金、研究成果公開促進費による助成:(2005年4月 〜 2006年3月)
科学技術振興機構(JST)バイオインフォマティクス推進事業(BIRD)による助成:(2005年9月 〜2008年9月)
科学技術振興機構(JST)バイオインフォマティクス推進事業(BIRD)による助成:(2007年10月 〜2010年9月)
独立行政法人日本学術振興会(JSPS)科学研究費補助金、研究成果公開促進費による助成:(2011年4月 〜 2012年3月)
独立行政法人日本学術振興会(JSPS)科学研究費補助金、研究成果公開促進費による助成:(2012年4月 〜 2013年3月)
経済産業省(METI)による「革新的バイオマテリアル実現のための高機能化ゲノムデザイン技術開発」研究委託: (2012年10月 〜2016年3月)
NEDOによる助成: (2016年4月 〜)
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